検査について
最新の検査機器で迅速・正確な診断に努めます
循環器の病気は、心臓の病気(虚血性心疾患、弁膜症、心筋症、不整脈)、血管の病気(大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症)、高血圧症の3つに分けられます。これらの病気を正確に診断し、治療法を決定するためには、特殊な検査が必要となります。
当院で行える主な検査 ※検査名をクリックすると詳細がご覧いただけます |
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血液検査 ・アレルギー血液検査 ・尿検査 ・血圧測定 ・胸部X線検査 ・心電図検査 ・負荷心電図検査 ・24時間(ホルター)心電図検査 ・超音波検査 ・血圧脈波検査 ・肺機能(呼吸機能)検査 |
血液検査
採血をして行います。血液は体内中を巡っているため、血液検査から、さまざまな情報を得ることができます。生活習慣病のように自覚症状が現れにくい病気の場合、自覚症状が現れた時には病気が進行していることが多くあります。血液検査をすることにより、病気の早期発見、早期治療が可能になります。
アレルギー血液検査(MAST48mix)
48種類のアレルゲンにアレルギーがあるかを一度に測定できるアレルギー検査です。 発症頻度の高い48項目のアレルゲン測定結果が分かります。 アトピー性皮膚炎や花粉症を含むアレルギー性鼻炎などの原因を発見することができます。
MAST48mixで調べられるアレルゲン | |
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食物アレルゲン 22項目(24種類) |
ミルク、コムギ、卵白、オボムコイド、ゴマ、ソバ、ダイズ、コメ、ピーナッツ、木の実ミックス(ヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ)、サバ、マグロ、サケ、エビ、カニ、豚肉、牛肉、鶏肉、トマト、モモ、キウイ、バナナ |
花粉アレルゲン 7項目(13種類) |
スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカバ、ヨモギ、イネ科ミックス(オオアワガエリ、カモガヤ、ナガハグサ、ハルガヤ、ギョウギシバ)、ブタクサミックス(ブタクサ、オオブタクサ、ブタクサモドキ) |
その他アレルゲン 7項目(11種類) |
ハウスダスト、ダニミックス(コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ)、イヌ・ネコ皮膚ミックス(イヌ皮膚、ネコ皮膚)、カビミックス(アルテルナリヤ、ペニシリウム、クラドスポリウム)、ラテックス |
尿検査
検尿を行います。尿中のたんぱく、糖、潜血などによって、腎臓病、糖尿病、尿路感染症、尿路結石などがわかります。
血圧測定
血圧が高く維持されている状態を高血圧と呼びます。高い血圧は血管や心臓に強いストレスを与えます。その状態が長く続くと血管や心臓に大きなダメージを与え、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などを引き起こします。病院で測定するのに加え、家庭での定期的な測定が大切です。
胸部X線検査
肺や、気管・気管支、胸膜などの異常を見つけたり、心臓の形、大きさを見ることができます。
心電図検査
心臓の電気的変化を記録して、その波形から病気を診断する検査です。狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、不整脈、心肥大、心膜炎、動脈硬化症などを発見できます。
負荷心電図検査
2段の階段を昇り降りしたり(マスター法)、ベルトコンベアーの上を歩いたりして(トレッドミル法)一定の運動を負荷した状態で心電図を調べます。平静時には異常がなく、運動時に発作の起きる狭心症などの虚血性心疾患や不整脈が疑われる場合におこないます。運動許容量、心臓病の重症度、治療効果を調べるためにおこなうこともあります。
24時間(ホルター)心電図検査
小型心電図を装着し、1日普段通りの生活を送っていただきます。(入浴はできません。)翌日病院で器械を取り外し、解析を行います。 早朝や夜間に異常が多く現れる型や、短時間の心電図検査では発見できない型の不整脈や狭心症を発見することができます。また、治療効果や心臓ペースメーカーの作動状況を確認するためにもおこないます。
超音波検査
【心エコー検査】
心エコー 心臓の形態・性状(大きさ・壁の厚みなど)や心臓の動きなどの観察に加えて、心臓内の血流の状態、心臓の弁の異常、逆流や狭窄の有無などがわかります。
発見または危険性が判断できる病気
先天性心疾患・心筋梗塞・心筋症・心膜炎など
【頸動脈エコー検査】
頸動脈エコー 頸動脈は心臓から出た血液を脳に送っているため、脳と心臓を映す鏡です。検査により、頸動脈のつまり(狭窄の)具合や動脈硬化の程度、血液の流れる様子がわかります。また、動脈の血管の壁の厚みを測定することができます。
発見または危険性が判断できる病気
動脈硬化の進行度・脳梗塞や心筋梗塞の危険性など
【腹部エコー検査】
肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、副腎、前立腺、膀胱などの形や大きさ、腫瘍、石、炎症、腹水の有無などの診断ができます。
発見または危険性が判断できる病気
腫瘍・胆石・腎結石・脂肪肝・肝炎など
【下肢静脈エコー検査】
足の静脈の血液の流れる様子や血栓の有無がわかります。また、心臓・下肢バイパス手術の術前にも行う必要があります。
発見または危険性が判断できる病気
深部静脈血栓症・下肢静脈瘤など
血圧脈波検査
動脈硬化の程度を調べる検査です。両手両足首に帯を巻き、それぞれの血圧を測定します。通常の血圧測定と同じように帯がふくらむことで手足が締まる感じがありますが、測り終えると元の状態に戻ります。血管の硬さをと血管の詰まり具合を調べます。測定時間は3分程度、所要時間は10分程度です。
肺機能(呼吸機能)検査
スパイロメーターという機器を使い検査をおこないます。初めに大きく息を吸い込んだ後、口にチューブをあててできる限り強く息を吐き出します。肺気腫、COPD、気管支喘息などの診断に用います。